いやはや、長かった。でも楽しかったなぁ。
先日、大阪の国立文楽劇場で
通し狂言「伊賀越道中双六」を思いっきり鑑賞しました。
第1部が午前10時半から始まり、終わるのが4時。
第2部が午後4時半から始まり、終わるのが9時。合計11時間。
昼夜通して、10分休憩が2回、25分休憩2回、1部と2部の間に30分の休み。
たいした上演時間だけど、それもまた文楽です。

今回はちょっとがんばってチケットを発売初日に押さえたので
かぶりつきの1列目と2列目。
もう私のためだけに演じているがごとくの豪華さです。
「伊賀越道中双六」は仇討ちもので、人情もの、親子愛、
「え、なぜ幼子を殺してしまうの」という驚きやら
「おぬし、たぶらかしたな」的な策略など、まあ、てんこ盛り。
人形遣いの方の顔を、人形と見比べるのも楽しいですよ。
人形が悲しがると、遣い手も悲しくなるし、笑えば笑う。
顔つきがまるで同じ。一心同体なわけです。

11時間も座っていると、さすがにうとうとっとなる瞬間もあるけど、
すばらしいお三味線など聞きながら、夢の世界もまた格別。
(いや、本当は居眠りしたくないけどもね)
次は1月公演か。見られるかなぁ。