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文楽「国性爺合戦」を見ました [映画&舞台]

今年、1本目の文楽舞台を見ました。
国立劇場文楽二月公演第三部「国性爺合戦」。
日中を舞台にした、鄭成功のお話です。

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1715(正徳5)年11月、大坂竹本座初演。
作者は近松門左衛門。
「千里が竹虎狩りの段」では、人間が虎のぬいぐるみを着て
人形と一緒に立ち回りをやる。ちょっとびっくりしたな。
これは当時、大流行したネタだそう。

「紅流しより獅子が城の段」は鄭成功と五常軍甘輝が
威勢良く、明再興のために同盟を結ぶといった話なのだけど
やはり義理人情でなんぼ、という近松門左衛門だから
両者を結びつけるため、甘輝の妻になっていた日本人の錦祥女が
自害し、それを守れなかった義理の母も後追い自殺するという展開。
この段は私の好きな豊竹咲甫太夫が担当したのだけど
うーん、まだちょっと表現が平板だったような。
まあ、若くて威勢が良いから、
戦に出陣というようなシーンではよかったけど。

文楽って、結構、自殺やら殺人やらが起こるのだよなぁ。
で、死んだ人形は舞台に置き去りにされて、
それがまさに死んだ風体で、ちょっと凄いなといつも思う。


国立文楽劇場で通しを見ました。長かった....。 [映画&舞台]

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いやはや、長かった。でも楽しかったなぁ。
先日、大阪の国立文楽劇場で
通し狂言「伊賀越道中双六」を思いっきり鑑賞しました。
第1部が午前10時半から始まり、終わるのが4時。
第2部が午後4時半から始まり、終わるのが9時。合計11時間。
昼夜通して、10分休憩が2回、25分休憩2回、1部と2部の間に30分の休み。
たいした上演時間だけど、それもまた文楽です。

今回はちょっとがんばってチケットを発売初日に押さえたので
かぶりつきの1列目と2列目。
もう私のためだけに演じているがごとくの豪華さです。
「伊賀越道中双六」は仇討ちもので、人情もの、親子愛、
「え、なぜ幼子を殺してしまうの」という驚きやら
「おぬし、たぶらかしたな」的な策略など、まあ、てんこ盛り。
人形遣いの方の顔を、人形と見比べるのも楽しいですよ。
人形が悲しがると、遣い手も悲しくなるし、笑えば笑う。
顔つきがまるで同じ。一心同体なわけです。

11時間も座っていると、さすがにうとうとっとなる瞬間もあるけど、
すばらしいお三味線など聞きながら、夢の世界もまた格別。
(いや、本当は居眠りしたくないけどもね)
次は1月公演か。見られるかなぁ。





東京バレエ団「中国の不思議な役人」などを見ました [映画&舞台]

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先週末、久々に東京文化会館へ行って
東京バレエ団の公演を見ました。ベジャール・ガラです。
この日の演目は「ドン・ジョヴァンニ」「中国の不思議な役人」
そして「ギリシャの踊り」。

「ドン・ジョヴァンニ」はショパンの音楽がきれいなのね。
それをバレエで視覚化したみたいな感じ。
バランシン的なものにベジャール味のソースをからめたみたいな雰囲気かも。

振り付けの面白さでは「中国の不思議な役人」が一番。
中国の役人役の木村和夫さん、よかったです。
でもカーテンコールで花束をもらうのはちょっとなぁ。
一応、娘役の小笠原亮くんが受けた方が自然じゃない?

最後が「ギリシャの踊り」。これも音楽が爽やかでいい。
踊りも爽やかだけど。上野水香さん、高岸直樹さんのハサピコは
なかなか利いてました。二人とも大柄だし、迫力あります。

久々にバレエ見た記念で、こんな切手をアップ。
ニュージーランドバレエ50周年記念。
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安室奈美恵さんの東京ドームライブに行きました [映画&舞台]

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安室奈美恵さんのライブはこれで2度目だけど
東京ドームはさすがに広い!!
4階くらいの席だったんだけど、
人の波がゆさゆさと揺れて、会場を埋め尽くしていました。

安室さんは遠すぎて、いくら眺めても顔の表情もわからないけど
まぁ、オーロラビジョンを見て満足かな。
いつもMCがないのに、今回はなんとMCあり。
それが一番驚いたかもww
生の声で話すと、リアル奈美恵さんがそこにいるという感じが
すごくするのですね。遠くの席だと、本人の姿は見えても
詳細がわからなくて、結局、映像を眺めることになるから、
特にそう思えるのかな。

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大阪で文楽「仮名手本忠臣蔵」を見てきました [映画&舞台]

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いつか行こうと思っていた、大阪の文楽劇場へ行きました。
これで本年の夢、ひとつ実現ね。
11/3の初日の舞台を朝から晩まで見続けて、
もう思い切り堪能です。
しかも「仮名手本忠臣蔵」の通し上演なので、これは大作。
義太夫さんをはじめ、出演者のみなさんと一日中ご一緒に
劇場に住んでいるみたいで、より楽しかったなぁ。
朝は10時半からスタートし、夜は9時終演。
その間の休憩ときたら、20分が2度、昼夜の間は40分休憩。
5分休憩が2、3カ所かな。でもこれは舞台の転換だったりする。
たったそれだけですよ。出演者の方々、大丈夫でしょうか。

そして出来映えはそれは大変結構で、幸せでした。
文楽は語りも三味線もよく、人形はいうまでもなく、
左見て人形に惹かれ、右見て義太夫さんと三味線の技に浮かれ。
見るところが多すぎて、首が大変に疲れます。

Eテレの「にほんごであそぼ」でおなじみの面々も
こちらでお仕事中でした↓
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また行きたいな。次はもっと前の席がいいかも。
ただ、せっかくの初日なのに、客席が案外あいているのですよ。
とくに夜などは6、7割の入り。えーっ?と思いました。
関西人、しっかりせい。

ウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」、ハートフルです。 [映画&舞台]

今年のアカデミー賞でも大評判だった
ウディ・アレンの新作、「ミッドナイト・イン・パリ」を見ました。
余計な説明は全然ないけど、テンポ良くストーリーが進み、
過去と現在の二重生活があり、
うまくいかない新婚の嫁さん家族とのいざこざあり、
文学への憧れとか、恋愛とか。
実に盛りだくさんだけど、コンパクトにまとまってて
とにかく達者だなぁーと、ひたすら関心。

で、こんなカワイイ切手も。
さすがフランス郵政ね。
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映画「少年と自転車」を見てみたら。 [映画&舞台]

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このところ映画は試写会が多かったのですが、
久しぶりに映画館の大画面で見ました。
作品は「少年と自転車」。
私の大好きなダルデンヌ兄弟の監督作品です。
http://www.bitters.co.jp/jitensha/index.html
この監督の作品は「息子のまなざし」という大傑作に出会ってから
大好きでよく見ています。
今回はダルデンヌさんお得意の少年モノ。
とにかく少年を描かせたら、もうすごいのだな。
手の中で猛烈にばたばた暴れる魚みたいに、生き生きして。
とても演技とは思えない。
この子、いつも走っていて、パパが大好きで、でもパパには捨てられて。
パパのどんな酷い仕打ちにも「いいよ」って許してしまうのが苦しくてね。
限定された場所で、数人の登場人物で、単純な話だけに力強いのは
相変わらずのダルデンヌ節でした。
やっぱりこういうものが好きです。

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『まひるのほし』で不思議な世界の住人に会う [映画&舞台]

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最近の映画鑑賞は仕事の関係が多いのですが、
今回の作品もそう。
自分で選んだのでないけど、すごく面白かった。
『まひるのほし』というドキュメンタリー映画で、
知的障がいを持つアーティストたちに密着。
そのすばらしい作品、ユニークな作品がどうやって生まれるのか
そして彼らの日常生活をコラージュした映画です。

彼らは生きることそのものが、アート以外になくて、
人に求められることとか、人の評価なんか全然意識になく、
あり方が即芸術なのですね。その姿はもう解脱でしょうか。
誰でもが入れる場所じゃないところに暮らしている芸術家たちです。
でも、そんな仏を子どもに持った親の苦しさもかいま見えてきます。

監督は『阿賀に生きる』で有名な佐藤真さん。
彼はすばらしいドキュメンタリー作家だったのに、
うつ病で飛び降り自殺。享年49歳。本当に残念なことでした。
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新宿にてギリヤーク尼ヶ崎さんの踊りを見る [映画&舞台]

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20年以上前から知っていて、
新宿ゴールデン街でたまたま同席して、話をした記憶があるし、
邦正美先生の兄弟子でもあるギリヤーク尼ヶ崎さん。
御年81歳になられましたが、10/10の体育の日に
元気いっぱい、新宿三井ビルの前の広場で踊りを披露してくれました。
どういうわけか、見るのは初めてなのです。

私も期待して、予定時間の少し前に行ったら、さすが新宿だな。
似たような思いの人たちが少なくとも100人以上つめかけて
ギリヤークさんを取り囲んだのでした。
一見、ただの汚いおっさん風の彼は
人垣の真ん中にすっぽりあいた丸い空間で遠慮無く服を脱ぎ、
メイクをし、あれこれ小道具の支度をして、15分ほど
舞台裏を見せる芸?を披露します。

そして本番。
「じょんがら一代」「よされ節」「念仏じょんがら」の3曲です。
なにがよいかというと、踊りはテクニックじゃないんだよ、ということを
これでもか、と見せてもらえるのですね。
バレエを見たり、やったりしていると、
足先がどうとか、ターンアウトがどうだとか、技術のことばかりになる。
そこに肉体があって、なにか身もだえして心を震わせて。
形って、なんだろうな。
「じょんがら一代」で、ギリヤークさんは
突然、甲高い叫び声をあげながら、地面につっぷすのだけど、
それが本当に誰かの死を悼んでいるように見えるのです。
とても悲しかった。

踊りを見ながら、あれこれ考え事をするのが好きなんだけど、
残念ながらギリヤークさんの踊りは短すぎて、
あまり思考をうろうろさせることもできませんでした。
でも、やっぱりよかったな。
街頭での舞踊人生50周年まで、あと7年、がんばるぞーと
バンザイして笑っていました。
とてもペースメーカーを装着している人とは思えません。

だけど面白いんだな。
ニューヨークでもパリでもブラジルでもロンドンでも
まさに世界中の街頭で踊りまくっている人なのに
「今日、どれだけお客さんが来るのかわからなくて不安だった」とか言っちゃって。
新宿の定席で観客が来ないわけないのに。
彼ほどの人でも、自信がなかったりするのがわかって、とても意外だった。
年齢って、なんだろう。81歳でも、18歳でも、緊張は同じ、不安も同じ。
時間の流れというのが、よくわからなくなる。

写真の左側は現地で売っていた絵はがき。
なかなかよい作品だと思って。

代々木体育館にて安室奈美恵さんのLIVE!! [映画&舞台]

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ライブに行くのは本当に久しぶりで、
とっても楽しかった〜!
安室奈美恵さんの『LIVE STYLE 2011』@代々木体育館です。
ウワサ通り、MCは一番最後に一言、二言、三言あるだけですが、
全編、歌いっぱなし、踊りっぱなしで体育館がクラブになってました。
個人的には「ワンピース」のテーマ曲が好きですねぇ。
それにしても安室さんのすごい体力には恐れ入りました。
20曲以上、連続して歌っているのに、
始まりから終わりまで、ずっと同じペースなのです。
いやはや....。さすが長年のキャリアの賜物ではないかなぁ。
10代の頃より、今の方が体力があるとご本人もおっしゃってましたから。


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