4月に行った被災地への旅の最終地点は気仙沼でした。
石巻から車で北上し、気仙沼に入りますが、
山の中の道から海沿いに出ると、もうこの景色なのです。


道の両側には延々と破壊のあとが。

沿道に車を止めて写真を撮ることもできませんから
(道はそこそこの交通量で、しかも道の左右に駐車するところなどありません)
車の助手席に座ったまま、写真を撮りました。

後日、この写真を見た東京の知人たちは、
「テレビで見慣れた風景だ」と思ったらしいのです。
確かに。しかし見慣れることは恐ろしい。
見慣れるという心の動きの中で、いろんな感覚を失ってしまうから。
この場にいると、とても見慣れるという気持ちにはなりません。

気仙沼に到着する頃には、もう午後4時頃になっていて
(石巻から急いで移動したのですが、やはり2時間はかかりました)
大急ぎで取材先の「ネットワークオレンジ」さんへ飛んでいきました。
障害を持つ子ども達の支援を中心に、
さまざまな活動を行っているオレンジさんですが
とにかく代表の小野寺美厚さんは本当にパワフルな方です。
震災後、2週間も経たないうちに子ども達のデイケアを再開させ
今は新しい気仙沼を創ろうと奔走中。
「気仙沼未来創造塾」というのを立ち上げておられます。
もともと魅力的な街・気仙沼が、復活の過程でもっともっと素敵になる。
そんな予感が大いにしました。また行ってみたい場所です。
こういう方々が暮らしている街ですからね。
http://blog.canpan.info/orange-orange/