東京駅丸の内口から歩いて数分のところに
新しい美術館ができました。
「三菱一号館美術館」というちょっと面白い名前ね。
(写真は正面玄関、中庭からの美術館、展示紹介ポスター)
「龍馬伝」でお馴染みの岩崎家が、当時草ぼーぼーだった
丸の内一帯を買い取って、この地に最初の洋風事務所建築を作ったのだそうです。
設計はジョサイア・コンドル。鹿鳴館、ニコライ堂を作ったお雇い外国人。
Wikiで見たら、お墓は護国寺にあるのですね。

この建物は1968年に取り壊しになったけど、
それが当時の工法をなるべく生かして忠実に再現されたそうです。
中に入ってびっくりするのはね、自分の靴音の大きさ。
木の床が当時の貼り方?なのか、すごく響くのです。
ヒールが当たると、こつーん、こつーん。
自分の足音にびっくりしちゃって、
床の中が空洞になってるんじゃないの、と思うほど。
この美術館に行くときはゴム底の靴がお勧めです。

展示は三菱のコレクションなんだけど、
やっぱり岸田劉生の「童女像(麗子花持てる)」はいいな。
もう一枚、岸田さんの「瓶と静物」というのもあって、
テーブルの上に瓶と果物がぽつりぽつりと置いてある。
見ていて、美しさのエッジが利いているんです。
いい絵って、みんなそういうところがある。
エッジの種類やスタイルは違うけど、
見る人をぎゅっと引っ張るのね。

思いがけない出品で面白かったのが、
「徒然草」(1431年写)とか、
マルコポーロの「東方見聞録」(1485年)とか。
ほー、これか…的な興味ですが。
徒然草、けっこう好きなんです。一通り読んだら面白かった。