実に馬場を喜ばせるのは簡単ですね。
こんなようなお干菓子の箱をひとつくれてやると
当分、喜んでおります。
でもなかなか人からもらえないので、自分で買います。
これは先日、京都に行ったときに駅であわてて買った
甘春堂さんの秋のお干菓子。かわいらしい秋ですね。
いわゆる「打ち物」というやつで、どれが好きかというと
おめでたく稲穂かな。ただ味はみんな同じです。

箱に一緒に入っていた解説文をここでメモ代わりに
採録しておきます。
「らくがん」は遠く明朝以来の中国菓子の軟落甘(なんらくかん)から転じたと伝えられ、日本に渡来してからは、平たい四角形に固められ表面に黒ごまを散らせた様が近江八景の一つ「堅田の落雁」に似ていることから「落雁」と称されたとも言われます。

で、引用終わり。
甘春堂さんは1865年、慶応元年創業。江戸時代の最後の年号ですね。
今の店主は六代目とか。だいぶ立派な老舗ですが、
京都ではまったく珍しくもないそうで、たいへんなもんです。