子どもを保育園に預けたあと、
朝9時、10時の時間帯に駅前のドトールに入ってお茶をすると、
ホッと気持ちが休まるのと同時に、どこか後ろめたい心持ちがしていたものでした。
時々、顔見知りの保育士さんが出勤前に立ち寄ることがあって、
そういう時にうっかりかちあったりするとまずい。
仕事をしないでさぼっていると誤解されたら困るから。

保育園に子どもを入れるには、両親とも仕事をしていることが必須。
その上、仕事=朝から通勤電車で出かけて、
夕方のお迎え時間に駆け込んでくるというイメージが基本なので、
私のような自由業は完全なる規格外です。
で、午前中からお茶していたりすると、ろくに仕事もせず、
子育てを外注しているダメ母的外観になっちゃって、気まずい気分になる。

土曜日も子どもを預けていたけど、
「ママは土曜日、なにをしてるの?」と子どもに探りを入れる保育士もいました。
子育てを人に任せて、遊び狂っているとでも思われていたのか。悲しいなぁ。
こっちは超不安定なフリーランスで、
仕事に費やす時間はたぶん保育士さんよりずっと多いと思う。土日祝日関係ないし。
子どもが家にうろちょろしていると、仕事にならないのだよ。

子どもが小学校に入ってくれて、私もようやく朝から堂々と
人目を気にせずお茶ができるようになりました。
ものすごく自由。素晴らしい。ありがたい。
その上、もう朝晩の子どもの送迎で走り回らなくてもいい。
よく十年間もやったよなぁ。自分、そうとうエライよ。

切手は2011年オーストリア発行。
ウィーンの老舗「カフェ・ハベルカ」と名物コーヒー「メランジェ」の絵柄です。