さて、再び東北の旅の続きです。
仙台から車で2時間弱でしょうか。
石巻に入りました。
幹線道路は問題なく、ガソリンスタンドも営業しています。
ただし復興のための車が多いのでしょう。
多少の混雑はありますが、まぁ、都内の混雑に慣れていれば
実に大したことはありません。

今回は石巻のボランティアチームの長のような人、
黒澤司さんを取材しました。
彼の毎日更新ブログは実に現場を詳細に表現していて
石巻の今日を実感できるような気がします。
私もついつい毎日読んじゃって。
http://blog.canpan.info/coco/
ちなみに本日は石巻も雨みたいね。それでもゴミ出しに励んでいます。

私が石巻に入った4/13、黒澤さんは石巻市立大川中学校の泥だしをしてました。

北上川沿いにある中学で、大勢の児童がなくなった大川小学校の
1.5kmほど上流にあります。
この日は風がとても強くて、多量の埃が舞い上がり
マスクなしにはいられません。

校舎の一階、体育館は全部泥で埋まっています。
そして校庭には泥とともに流れ込んだ木材がごろごろと。
この場所を100人ほどのボランティアが地道に掃除しているんです。

ボランティアさんはみんな泥だらけです。
この日、韓国系のキリスト教団体さんも50人の若者を派遣していて
みんな元気に泥かきしてました。
ありがたいことです。


体育館。ここは泥でいっぱいだったのに、人海戦術でこんなにきれいに。
卒業式の飾り付けがそのままで、止まった時間の悲しさを滲ませます。


こんなに泥がつまっていました。べたべたの油と砂土の混ぜ合わさったものみたい。


泥かき隊マッド・バスターズの道具類です。

ここの中学は今やすっかりきれいになって、
校長先生らは目を潤ませながら喜んでくださったとか。
ただ残念ながら、現在は休校です。
いつの日か、子どもたちがもどってくる日がくるのだろうか。

ただ「きれいにする」という小さな行為の積み重ねが
石巻の元気を少しずつ増やしていく。
そういう効果は間違いなくあります。
そしてボランティアの「人を思いやる力」というのは素晴らしい。
手弁当でここまで来て、全身泥まみれで掃除ですよ。
疲れると思うけど、でもきっとやりがいもあると思います。