今、取材している人のご紹介で、なんとラッキーなことにアフラックの創業者・大竹美喜さんに会うことができました。ものすごくVIPな方なのに、腰が低い。帰り際など、エレベーターの前までひょいひょいと送って下さるのですよ。「偉い」という言葉の概念について再考を要す___とでも言いましょうか。



 そして読んだのがこの本。「仕事で本当に大切にしたいこと」です。内容は、たとえば以前に読んだ渡邊美樹さんの著書「夢に日付を」などと共通している部分もいろいろあります。

 曰く「自分を知る」。これはなにも大竹さんや渡邊さんだけじゃなく、誰も彼もが言っている。それだけ実現が難しいのね、きっと。「マイナスの環境がプラスになる」。「失敗するほど失敗しなくなる」。これも以前に聞いたことのある内容。でも、大竹さんの実体験も含みつつ再度語られると、そうだなぁと納得がいくので、これも本人の語る力だろうと思います。
 「大きく考えて小さな計画」。「努力しない人に運は回ってこない」。あー、ごもっともです。

 この本で斬新だったのは「本は読むだけでなく、必ず書き写す」という項目。全体をざっと読み、大事なところはもう一度読み返す。それを二、三度くりかえす。すると「ここだけはしっかり覚えておかなければならない」という箇所がわかってきます。

 そこで今度はその部分をノートに書き写すんです。書き込みをしたノートには、自分がその時々にとらえた「気になる言葉」「興味のある出来事」「役に立ちそうな考え方」がぎっしり詰まっているから、あとでノートを読み返すと、その時に自分が何を考えていたかわかってくる。つまり自己分析ノートにもなるということね。

 こういう読書の記録方法は始めて聞いたので、なかなか面白かった。こういうことなら、さっそく実行できそうね。