恐らく非常にイマドキな映画『扉をたたく人』 [映画&舞台]
個人的好みで言うと、とにかく地味な映画が好きだ。
ダルデンヌ兄弟の作品とか、『八日目』とか『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ももちろんよかったけれども、もう一度見るのがつらい作品が多いな。
今回、そんな地味好きの食指に引っかかったのが『扉をたたく人』。
http://www.tobira-movie.jp/
主演の大学教授役・リチャード・ジェンキンスが2009年アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた作品で、はてどんなんかと思って見てみたら、予想通り地味であった。が、この手の作品ならではの人物描写は緻密で、そのあたりは地味映画の王道を堂々と歩んでいる。
見せ場は「なにもしてないのに、している振りで、ちっぽけなプライドを守る」大学教授が、アフリカの太鼓を学んで、少しずつ変わっていく様子だ。ここをもっと映画的な何か、映像の魅力でもっと伝えていくと、よりよくなったのにと思う。なんとなく一瞬、アキ・カウリスマキを思い出させたりしたんだけど、あの独特の詩情のようなものがなく、白い皿に白いまんじゅうをのっけたみたいなんだ。まことに残念。
が、ストーリーは非常にいまどきである。移民問題を扱っていて、教授に太鼓を教えるミュージシャンはただXXという国に生まれただけで理由もなく不幸に見舞われる。それをどうすることもできない大学教授。国境というのはたとえ地続きであっても激しい高低差があって、目に見えない巨大な滝がガーっと流れ落ちている感じだ。一度落ちたら登るまでは生き地獄で、もちろん登るところまでもいけない人が大勢いる。たまたま上の国に生まれたら、高低差を自由に飛び回れる身分が与えられるというのに。
音楽がとってもよかったと思う。サントラ欲しいな。
ダルデンヌ兄弟の作品とか、『八日目』とか『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ももちろんよかったけれども、もう一度見るのがつらい作品が多いな。
今回、そんな地味好きの食指に引っかかったのが『扉をたたく人』。
http://www.tobira-movie.jp/
主演の大学教授役・リチャード・ジェンキンスが2009年アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた作品で、はてどんなんかと思って見てみたら、予想通り地味であった。が、この手の作品ならではの人物描写は緻密で、そのあたりは地味映画の王道を堂々と歩んでいる。
見せ場は「なにもしてないのに、している振りで、ちっぽけなプライドを守る」大学教授が、アフリカの太鼓を学んで、少しずつ変わっていく様子だ。ここをもっと映画的な何か、映像の魅力でもっと伝えていくと、よりよくなったのにと思う。なんとなく一瞬、アキ・カウリスマキを思い出させたりしたんだけど、あの独特の詩情のようなものがなく、白い皿に白いまんじゅうをのっけたみたいなんだ。まことに残念。
が、ストーリーは非常にいまどきである。移民問題を扱っていて、教授に太鼓を教えるミュージシャンはただXXという国に生まれただけで理由もなく不幸に見舞われる。それをどうすることもできない大学教授。国境というのはたとえ地続きであっても激しい高低差があって、目に見えない巨大な滝がガーっと流れ落ちている感じだ。一度落ちたら登るまでは生き地獄で、もちろん登るところまでもいけない人が大勢いる。たまたま上の国に生まれたら、高低差を自由に飛び回れる身分が与えられるというのに。
音楽がとってもよかったと思う。サントラ欲しいな。
今時の映画の類は長年縁を絶っているんで、「白い皿に白いまんじゅう」的な展開を見て取れる大人の見方(?)見習わなければ☆
好きな俳優が皆ドンパチ系なんで(^^ゞ
by Ake (2010-05-25 07:50)
そういわず、ちょっと見てみて〜。けっこう面白いよ。
by mamagirl (2010-05-26 19:31)