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溝口健二監督作品「近松物語」を見る。 [映画&舞台]

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今年初の映画は、いきなりの白黒作品。
溝口健二監督の「近松物語」と「残菊物語」を
渋谷のシネマヴェーラで見ました。
http://www.cinemavera.com/theater.html
まれに見る傑作とそそのかされ、
出かけてみれば、確かに立派な作品です。
まず映像の仕立てが素晴らしい。
着物も結い上げた髪も化粧も。
そして長回しの中でゆったりと物語が進行する様子。
画面の右下からゆるゆると二人の乗る船が現れ、
なぜかぴたりと美しい瞬間に止まる。
ノーカットで、CGもない時代の映画で、なんでできちゃうんだろう。
うるさい音楽もまったく入っていなくてね。そういうのも好きです。

ストーリーはやはり「近松物語」がすごかった。
当時の姦通は市中引き回しの上、磔、獄門。
その恐ろしい結末に向けて、あれよあれよと運命が回っていく。
長谷川一夫と香川京子の熱愛が強いだけに、切なく辛い。
彼を捜して、山の斜面を転がるように走っていく京子さんとかね。
噂通りの傑作でした。もう一回、見たいなぁとホント、思います。

超オススメ度★★★★★
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